「料理」って英語で言える?food、dish、mealなどのニュアンスの違いを詳しく解説

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皆さんは料理が好きですか?

私は料理を食べることは好きですが、作る点に関してはド素人です。カップラーメンを作ることも、私にとっては立派な「料理」に区分されます…。

さて、このように日本語では「料理」は「作ること」から「食べるもの」までを含んで使われます。また、具体的な料理の種類もさまざま。これらは英語でも全部同じ単語なのでしょうか。

ということで、この記事では「料理」を表す英単語について詳しく解説していきます。取り上げる単語は全部で5種類。それぞれの表す意味やニュアンスの違いを徹底的に深掘りしていくので、これを読めば英語で料理を的確に表現できるようになりますよ。

それでは、早速始めていきましょう!

「料理」は英語で何て言う?

「料理」を表す英語は “food”、”dish”、”meal”、”cuisine”、”cooking” の5種類です。

しかし、ひとくちに料理といっても、それぞれに表す意味やニュアンスが少しずつ異なります。場面によっては、ある単語ならOKなものの、ある単語では意味が伝わらないなんてことも。

そのため、これら5種類の表現は、しっかり違いを理解しておくことが重要です。1つずつ詳しく確認していきましょう。

料理①:food

“food” は料理を含め、食べ物全般を表します。発音記号は「fúːd」、カタカナだと「フード」です。日本でもよく使われる単語なので、聞き馴染みのある人が多いのではないでしょうか。

具体的な料理を指して food と言うことも無くはないんですが、実際は料理というより食べ物や食品を幅広く指して使われることが多いです。日本語のイメージだと「飯(めし)」とか「ご飯」に近いですかね。

たとえば、「リンゴ」「じゃがいも」「カレー」「杏仁豆腐」など、これらはすべて food の表す範疇に入ります。

ハムスターB
ハムスターB

What food do you like the best?

訳)食べ物で何が一番好き?

ハムスターA
ハムスターA

Definitely, “seared bonito”.

訳)間違いなく「カツオのたたき」。

このように、food が表すのは食材から料理まで幅が広いので、具体的な形がイメージされません。そのため、food は不可算名詞(数えられない名詞)扱いになるのが基本です。

ただし、文脈によって具体的なものを指していることが明らかであれば a food、foods などと可算名詞(数えられる名詞)として扱われることもあります。杓子定規に決めつけるのではなく、その場その場のイメージに応じて臨機応変に使い分けることが大切です。

↓可算名詞と不可算名詞について、詳しくは以下の記事で解説しています↓

また、food と同語源の単語に “feed(フィード)” がありますが、こちらは「養う、育てる」という意味。ここから、food が表すのは単なる食べ物でなく、育つために必要な栄養を持った食べ物だということがわかります。

最近、普通の食品より栄養価が高いものを指して「スーパーフード」と呼びますが、栄養価が普通を超えている(super)だからスーパーフードなんですね。

ちなみにスーパーフードは英語だと a superfood、superfoods といった形で可算名詞として扱われます。スーパーフードと言ったときに、頭の中に「味噌(miso)」や「納豆(natto)」などの具体的な食品が浮かぶのがその理由です。

余談ですが、日本食の食材にはスーパーフードが多いそうです。世界的に日本食がブームなこととも関連性があるかもしれないですね。

ハムスターA
ハムスターA

Seared bonito is like a superfood for me.

訳)カツオのたたきは、僕にとってスーパーフードみたいなものなんだ。

ハムスターB
ハムスターB

I see.

訳)ふーん。

料理②:dish

“dish” は、1つのお皿に乗った具体的な料理を表します。発音記号は「díʃ」、カタカナだと「ディッシュ」です。

既にご存知の方も多いと思いますが、dish はもともと「皿」という意味。そこから、皿の上に乗っているもの、つまり料理を指して使われるようになりました。

イメージとしては、レストランなどのメニューに載っている「品名」が近いです。「オムライス」「ラーメン」「天ぷら」といった具体的な料理を表す際は dish が適切でしょう。

また、コース料理ではメインの料理のことを “main dish”、それ以外の料理を “side dish” と呼ぶこともあります。

先ほど挙げた food と dish の違いは、抽象的か具体的かという点。漠然と「ご飯」と言いたいのであれば food を、具体的に「料理」を示したいのであれば dish を使うと良いでしょう。

ハムスターA
ハムスターA

Today’s main dish is seared bonito!

訳)今日のメインディッシュはカツオのたたきだ!

ハムスターB
ハムスターB

Stop it! There’s no point in our conversation as an example.

訳)やめて!例文の意味がなくなっちゃう。

料理③:meal

“meal” は個々の料理ではなく、1回の食事のことを表します。発音記号は「míːl」、カタカナだと「ミール」です。

たとえば、あなたは昨日の夜、どんなご飯を食べましたか。

ご飯に味噌汁、焼き魚、ほうれん草のおひたし、そんな複数の料理が並んでいた場合、それらテーブルの上に乗った料理をひっくるめたものが meal です。また、中には牛丼だけという人もいるでしょう。そのような場合ももちろん meal で表せます。

このように、meal は1つひとつの具体的な料理ではなく、朝食・昼食・夕食で食べる、食卓上の料理を総称する表現です。

前述の food と meal の違いは、調理がされている前提かどうか。food というときは「生卵」から「目玉焼き」まで区別なく連想されますが、meal の場合は「目玉焼き」の方がイメージされます。

続いて dish と meal の違いは、食卓の一部か全体かという点です。先ほどの例で言うと、「ご飯」「味噌汁」「焼き魚」「ほうれん草のおひたし」、これらがそれぞれ dish であり、全部まとめると meal になります。

余談ですが、日清食品さんが最近発売して話題の「完全メシ」を先日食べたところ、パッケージに “KANZEN MEAL” の文字が。栄養バランスに優れているため、これ1つで meal になるということでしょう。さすが、ウィットに富んだ素晴らしいネーミングですね。

ハムスターA
ハムスターA

For me, KANZEN MEAL is…

訳)僕にとっての完全メシは…。

ハムスターB
ハムスターB

I know, it’s seared bonito.

訳)カツオのたたきでしょ。

ハムスターA
ハムスターA

What!? Why do you know that? Are you a psychic?

訳)何?何でわかったの?超能力者?

ハムスターB
ハムスターB

I’m tired…

訳)もういいよ…。

料理④:cuisine

“cuisine” が表すのは、具体的な地域や文化に関連した料理です。発音記号は「kwɪzíːn」、カタカナだと「クイジーン」となります。

cuisine の語源を遡ると「調理、料理」を意味する “coquere” というラテン語に行き着きます。その後、ラテン語直系の子孫であるフランス語で cuisine という綴りに変化し、それが英語にも流入してきたという流れです。

英語におけるフランス語は、ちょっと気取ったというか、もったいぶった表現に聞こえます。日本語での大和言葉と漢語みたいな関係ですね。「食べる」と「食事する」は同じ意味ですが、ちょっとニュアンスが違いますよね。

そのため、フランス語から入ってきた cuisine は、地域や文化に根差した「特別な料理」を指す際にだけ使われます。日常生活の会話では、まず使われないでしょう。

cuisine の具体例としては、日本なら「おせち料理」、地域に絞って北海道なら「ジンギスカン」、ロシアなら「ボルシチ」、韓国なら「キムチ」などが挙げられます。

ここまでに挙げてきた単語の中では、dishが cuisine と一番近いですが、一般的かどうかという点が大きな違いになります。

特別な場面で使うぶんには問題ないですが、日常的に料理を cuisine と呼ぶと、ちょっと変な人に思われかねないので注意しましょう。

ハムスターA
ハムスターA

Seared bonito is one of Japanese traditional dishes. It’s famous as a cuisine in Kochi prefecture. In Japanese, people call it “Katsuo-no-tataki”, or “Tosa-mori”.

訳)Seared bonito は日本の伝統的な料理の1つです。それは高知県の郷土料理で、日本語だと「カツオのたたき」や「土佐盛り」と呼ばれます。

ハムスターB
ハムスターB

OK. You’re totally right.

訳)わかった。君は正しいよ。

料理⑤:cooking

料理は料理でも、「料理する」という行為を表す場合は “cooking” を使います。念のため、発音記号は「kˈʊkɪŋ」、カタカナだと「クッキング」ですね。

cooking は動詞 “cook” を動名詞にしたもので、そのまま「料理(すること)」という意味を表します。

たとえば、「料理が好き」と言う際に上記4つの単語を使うと「料理(を食べること)が好き」という意味になりますが、cooking を使えば「料理(を作ること)が好き」という意味になります。

ハムスターA
ハムスターA

Let’s enjoy!

訳)さあ楽しもう!

ハムスターB
ハムスターB

Cooking seared bonito!

訳)カツオのたたき作りを!

まとめ

今回は「料理」を表す英単語について確認してきました。

料理を英語で表す際は “food”、”dish”、”meal”、”cuisine”、”cooking” のいずれかが使われます。それぞれの使い分けを改めて簡潔にまとめると、以下の通り。

food:食べ物全般

dish:1つの皿に乗った具体的な料理

meal:1回の食事で食べる料理すべて

cuisine:地域や文化に根差した特別な料理

cooking;料理という行為

ひとくちに料理といっても、それぞれの単語でニュアンスがさまざま。誤解に繋がらないよう、文脈に合わせて適切な単語を使っていきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!

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