「キッチンカー」は和製英語?移動販売車の正しい言い方を詳しく解説

food truck in england

※この記事ではアフィリエイト広告を利用しています。

数年前から流行っているキッチンカー、最近ではオフィス街におけるランチの定番になってきていますね。

わざわざ会社から足を伸ばさなくても、近場で世界各国の料理を手に入れられるため、重宝している方も多いのではないでしょうか。

しかし、そんなキッチンカーは、英語でも同じく kitchen car で良いのでしょうか。もしかしたらこれは和製英語で、まったく違う言い方があるのかも…。

ということで、この記事では、キッチンカーが和製英語なのかどうか、英語ではどのように言うのが自然なのかなど、キッチンカーに関するアレコレについて深掘りしていきます。

それでは、早速始めていきましょう!

「キッチンカー」は英語で何て言う?

a blue food truck

料理を移動販売する「キッチンカー」は、英語だと “food truck(フードトラック)” と呼ぶのが一般的です

food は「食べ物」、truck は「貨物を運搬する車」という意味なので、food truck は直訳すると「食べ物運搬車」といった感じ。車内で料理することよりも、それを運搬して販売することに焦点が当てられた表現です。

日本で「トラック」と言うと、長距離トラックなどの大型車を思い浮かべますが、英語の truck は小型~大型まで幅広く表します。ちなみに、日本語の「トロッコ」は truck が由来になった言葉です。

ハムスターA
ハムスターA

“Kitchen car” in Japanese has the same meaning to “food truck” in English.

訳)日本語の「キッチンカー」は、英語の “food truck” と同じ意味です。

ハンバーガーのキッチンカー= hamburger truck

なお、food trunk はあくまで総称で、具体的に売っている料理が決まっている場合は “料理名+trunk” と呼びますたとえば、ハンバーガーを売っているキッチンカーなら “hamburger trunk” といった具合です。

日本だと「〇〇のキッチンカー」などと呼び名が長くなってしまいがちなので、この点は英語の方が使い勝手が良さそうですね。

代表的な food truck の種類は、以下の通りです。

料理名キッチンカー名
ハンバーガー(hamburger)hamburger truck
ホットドッグ(hot dog)hot dog truck
サンドイッチ(sandwich)sandwich truck
タコス(taco)taco truck
ケバブ(kebab)kebab truck
アイスクリーム(ice cream)ice cream truck
ハムスターA
ハムスターA

These days, a kebab truck is stopped near our office.

訳)最近、会社の近くにケバブのキッチンカーが停まってるよね。

ハムスターB
ハムスターB

Really? I didn’t know that. Let’s check it out for today’s lunch.

訳)本当?知らなかったな。今日の昼食はそこにしてみようか。

「キッチンカー」は和製英語?

「キッチンカー(kitchen car)」という表現は、日本でしか通用しない和製英語です

キッチン(kitchen)と聞くと、日本人は料理を作るためだけの場所である「台所」を思い浮かべますが、英語の kitchen は料理するだけでなく、テーブルを置いて家族が団欒することも含めた場所を指します。

そのため、kitchen car と言うと、英語圏の人々の脳内には「台所やテーブルなどが搭載され、家族で団欒できる自動車」というイメージが浮かびます。強いて言えば「キャンピングカー」が近いでしょう。

ちなみに、そんなキャンピングカーも和製英語で、英語圏では “travel trailer(トラヴェルトレイラー)”、”motor caravan(モーターキャラバン)” などと呼びます。いやはや、良くも悪くも、私たちの身の回りにはたくさんの和製英語が存在していますね。

ハムスターA
ハムスターA

I use a kitchen car for lunch almost every day.

訳)僕はほぼ毎日、昼食にキッチンカーを使っているよ。

ハムスターB
ハムスターB

What is the kitchen car? Don’t you have your own house?

訳)キッチンカーって何?自分の家が無いってこと?

キッチンカーの発祥は?いつからある?

現在あるキッチンカー(food truck)の原型が生まれたのは、19世紀後半のアメリカです

当時のアメリカは「西部開拓時代」と呼ばれ、多くの人々が新天地を求めて、未開拓で広大な砂地である西部を長旅していました。まさに西部劇で描かれるカウボーイがいるようなイメージです。

そのような環境下では、食料を現地調達するのは至難の業。そのため、食料を積み込み、移動の先々で調理することもできる幌馬車として “chuckwagon(チャックワゴン)” が考案されました。これが現在の food truck の先駆けだと言われています。

ちなみに、日本国内では大正時代にラーメンなどをリヤカーで移動販売することが一般化し、1964年の東京オリンピック後あたりから、現在のように自動車で販売するスタイルが定着していったと言われています。

「屋台」や「ファーストフード」など、キッチンカーの関連表現

stands in a festival

キッチンカーは「屋台」の一種であり、「外食」するための「ファーストフード」の一形態です。

ということで、最後にこれらキッチンカーに関連する表現についても、英語で何て言うのか詳しく確認しておきましょう。

「屋台」in English

お祭りなどに出店している「屋台」は、英語で “stall(ストール)”、または “stand(スタンド)” と言います。

stall はもともと、牛舎や馬小屋などの仕切りを表す言葉で、周囲と仕切られた空間を表します。一方の stand は見ての通り「立つ」が原義で、立って使えるような台座がある売店を表します。

日本のお祭りで見られるような屋台は、周囲と仕切られ、かつ台座があるため、stall でも stand でもどちらでもOKです。強いて片方しか使えない例を挙げるなら、布を敷いて絵などを売っている店は stall で、駅のホームなどにある売店は stand となります。

ハムスターA
ハムスターA

In Japanese festivals, there are many stalls and sells many kinds of food.

訳)日本のお祭りでは、たくさんの屋台があり、たくさんの種類の食べ物を売っています。

「ファーストフード」in English

「ファーストフード」は英語で “fast food” と言います。fast の意味は「速い」なので、「注文してすぐ(速く)出てくる料理」という意味で fast food と呼ばれ始めました。マクドナルドなどのハンバーガーチェーンが有名どころですが、こと日本に関しては吉野家や松屋などの牛丼屋も、もはや fast food ですね。

カタカナだと「ファースト」と伸ばして表記されることが多いものの、英語の発音に忠実に表すなら「ファストフード」の方が適切です。「1番目(first)に食べる料理」という意味ではないので注意しましょう。

Eating too much fast food is not good for your health.

訳)ファーストフードの食べ過ぎは、健康に良くありません。

「外食」in English

「外食する」は英語で “eat out(イートアウト)” と表現します。読んで字のごとく「外(out)で食事(eat)する」ということですね。名詞として「外食」と表現したい場合は “eating out” とすればOKです。

ちなみに、似た表現で “eat outside(イートアウトサイド)” がありますが、これは「屋外で食べる」ことを意味します。外食の意味で使うと不憫な目で見られかねないので注意しましょう。

ハムスターA
ハムスターA

I usually eat outside for breakfast, lunch, and dinner.

訳)たいてい朝昼晩は屋外で食べます。(※外食と言ってるつもり)

ハムスターB
ハムスターB

I feel sorry to hear that.

訳)かわいそうに…。

まとめ

今回は「キッチンカー」について詳しく確認してきました。

キッチンカー(kitchen car)は和製英語であり、英語圏の人々は同じものを指して “food truck” と呼んでいます。「郷に入っては郷に従え」と言うように、日本か英語圏かで、それぞれの表現を使い分けることが大切です。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA