「秋の味覚」って英語で言える?代表的な食材の名前も含めて一挙紹介

seasonal food of fall

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残暑も落ち着いて涼しい風が吹くようになってくると、なぜかお腹が空いてくる。いわゆる「食欲の秋」の到来ですね。秋は1年の中でも美味しい食材が豊富な季節。色々な「秋の味覚」に目移りしてしまいます。

ということで、今回のテーマは「秋の味覚」です。いかにも日本語らしい情緒的な表現ですが、これを英語で表すとどうなるのでしょうか。

また、茸(キノコ)や秋刀魚(サンマ)など、具体的な秋の味覚の名前についても説明しているので、外国人に日本の食文化を説明する際は、ぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

そもそも「秋の味覚」ってどういう意味?

grapes and ichijiku

「秋の味覚」とは、秋に旬を迎える食べ物を指す言葉です

旬は四季それぞれにあるので「春の味覚」「夏の味覚」「冬の味覚」も存在しますが、秋の味覚がダントツで使われます。なぜかというと、秋が最も食欲が旺盛になる季節だから。

秋というのは、厳しい冬の前哨戦。食料が少なくなるので、熊などは秋のうちにたくさん食べてから冬眠に入ります。それと同じで、私たち人間も来たる冬に備え、秋になると「たくさん食べとかなきゃ!」という本能が働くんですね。

いやはや、この飽食の時代においては、食べ過ぎないよう、本能と自我との闘いです。

「秋の味覚」は英語で何て言う?

「秋の味覚」は日本語独特の表現なので、完璧に対応する英語はありませんが、”fall food”、あるいは “autumn food” と言えば充分ニュアンスは通じます

fall(フォール)と autumn(オータムン)はどちらも「秋」を表すので、fall food、autumn food はそれぞれ「秋の食べ物」という意味。そのままですね。

主にアメリカでは fall、イギリスでは autumn が使われますが、私たち日本人は気にせず好きな方を使えばOK。強いて違いを挙げるなら、fall の方が若干カジュアルに、autumn の方がフォーマルに聞こえます。

なお、food は基本的には不可算名詞なので、たくさんあっても foods と複数形にしない点に注意しましょう。

ハムスターA
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Grapes are famous as fall food in Japan.

訳)日本ではブドウが秋の味覚として有名です。

不可算名詞について詳しく知りたい人には、こちらの記事がおすすめです。

秋に「旬」を迎える点を強調したければ、”seasonal food of fall / autumn” と言ってもOKです。seasonal は 季節を意味する season の形容詞版なので、「季節の(旬の)食べ物」というニュアンスになります。

ハムスターA
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Most of Japanese mushrooms are seasonal food of autumn.

訳)日本のキノコのほとんどは、秋が旬の食べ物です。

また、特に美味しい秋の味覚を差別化したいなら “fall / autumn delicacy” と表現しましょう。delicacy(デリカシー) は「御馳走、珍味」という意味で、delicious と同じ語源の単語です。

ハムスターA
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Matsutake mushrooms are known as the best fall delicacy in Japan.

訳)松茸は日本一の秋の味覚として知られています。

余談ですが、「デリカシー」と聞くと日本語では、「配慮、気配りがない」という意味の「デリカシーが無い」が浮かびますよね。実は、御馳走も配慮も同じ delicacy なんです。どちらも繊細さが肝になっているという点が共通項。日本語には無い感覚なので面白いですね。

秋の味覚を英語で言うと?

fall / autumn food(≒秋の食べ物)

seasonal food of fall / autumn(≒秋が旬の食べ物)

fall / autumn delicacy(≒秋の御馳走)

“taste of fall / autumn” は「秋の味覚」とは限らない?

Google 翻訳などで「秋の味覚」と打ち込むと “taste of fall / autumn” という表現がヒットします。taste(テイスト)は「味覚」を表すので、まさに「秋の味覚」を直訳したような表現ですね。

しかし、taste of fall / autumn という言い方は、秋の味覚に限らず、秋に感じる風物の全般を表します敢えて訳出するなら「秋の趣」といったニュアンスです。

そのため、食べ物に限定して表現したい場合は、先述の fall / autumn food などの方が適切です。表面的な直訳に惑わされないようにしましょう。

具体的な秋の味覚を英語で表現してみよう

ひとくちに「秋の味覚」といっても、海の幸から山の幸、野菜や果物など、さまざまな種類があります。また、どんな食材を秋に食べるかは、国や文化によって異なります。そのため、外国人に秋の味覚を説明するためには、具体的な食材名を英語で表現したいところ。

ということで、ここでは日本の代表的な秋の味覚について、英語で何と言うか確認していきましょう。

秋の味覚:茸(キノコ)

mushrooms

ほとんどの品種が秋に旬を迎える茸(キノコ)は、英語で “mushroom” と言います発音記号は「mˈʌʃruːm」、カタカナだと「マッシュルーム」です。

日本でマッシュルームと言うと、パスタなどの洋食に入っているものを指しますが、あれは「ツクリタケ」という品種。本来はどんなキノコもマッシュルームなんです。

日本ではキノコを「〇〇ダケ」と呼びますが、松茸や舞茸など代表的なものは、そのまま英語でも通じます。

ちなみに、エリンギは一見日本語かのように見えますが、実際はイタリア語由来の外来語。英語ではそのまま “eryngi” と呼ぶこともあれば “royal trumpet mushroom” なんていうカッコイイ名前でも呼ばれます。

代表的な日本の茸(キノコ)

松茸:matsutake / matsutake mushroom
舞茸:maitake / maitake mushroom
えのき:enokitake / enoki mushroom
エリンギ:eryngi / royal trumpet mushroom

秋の味覚:柿(カキ)

kaki

秋が食べ頃である果物「柿(カキ)」は、英語で “persimmon” と言います発音記号は「pɚsímən」、カタカナだと「パーシモン」です。

ただ、海外の persimmon は日本の柿とは少し違う品種なので、日本の柿を具体的に指す場合は “kaki” がそのまま使われます。発音は「カーキー」と伸ばし気味。

日本の柿はそのまま剥いて食べたり、干し柿にしたりしますが、海外ではジャムなどの加工品に使われることも多いようです。kaki と persimmon の味がどう違うのか、ぜひ食べ比べしてみたいですね。

秋の味覚:栗(クリ)

chestnut

「栗(クリ)」は英語で “chestnut” と言います発音記号は「tʃésn`ʌt」、カタカナだと「チェスナット」です。綴りの通り、栗は「ナッツ(nut)」の一種とされています。

ちなみに、日本では栗を「マロン」と呼ぶことが多いですが、これは正しい英語ではありません。”marron” という単語はもともとフランス語で「栃の実(トチノミ)」を意味する言葉。栃の実は栗の実にそっくりなので、おそらく昔の人が勘違いしてしまったのでしょう。

栃の実を見たことがない人は、ぜひ画像検索してみてください。

秋の味覚:薩摩芋(サツマイモ)

baked sweet potate

焼き芋や天ぷらなどに使われる「薩摩芋(サツマイモ)」は、英語で “sweet potato” と言います「甘い芋」ということですね。

発音記号は「swíːt pətéɪṭoʊ」、カタカナだと「スウィートポテイトー」といった感じ。日本でもスイーツ系は「スイートポテト」とカタカナで表すので、聞き覚えがある人も多いのでは。

秋になると恋しくなる「焼き芋」は “baked sweet potato”、甘く煮た「大学芋」は “candied sweet potato” と言います。

秋の味覚:銀杏(ギンナン)

gingko nut

イチョウの実である「銀杏(ギンナン)」は、英語では “gingko nut” と言います発音記号は「gíŋkoʊ nˈʌt」、カタカナだと「ギンコーナットゥ」です。

gingko はイチョウを表すので、gingko nut でそのまま「イチョウの実」という意味。「ギンナン」と「ギンコー」、心なしか発音が似ているのが不思議ですね。

ちなみに、銀杏を食用とするのは、日本と中国くらいのもので、英語圏の国々ではまず食べません。確かに、あんな癖の強い匂いがする木の実、初めて食べるのは勇気が要りますよね。

秋の味覚:秋刀魚(サンマ)

saury

名前の漢字が表す通り、秋の魚の代表格である「秋刀魚(サンマ)」は、英語だと “saury” と言います発音記号は「sɔ́ːri」、カタカナだと「ソーリー」となります。「ごめん」を表す sorry に似た発音です。

なお、saury は厳密にはサンマ科に属する魚全般を表すので、日本の食卓に並ぶあのサンマをピンポイントで表したければ “Pacific saury” と言います。由来は不明ですが、おそらく太平洋(Pacific Ocean)で多く採れたのではないでしょうか。

まとめ

今回は「秋の味覚」について詳しく確認してきました。

「秋の味覚」は英語で “fall / autumn food” と言えば通じます。また、ひとくちに秋の味覚と言っても色々な種類があるので、それぞれの食材を表す英語名を覚えておくと、コミュニケーションの幅が広がりますよ。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!

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