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この記事では、英語の文章や英会話に頻出の「疑問詞」について、基本から詳しく、わかりやすく解説していきます。
「疑問詞って何?何種類あるの?」
「疑問詞の使い方がよくわからない…」
「各疑問詞の意味や特徴が知りたい!」
以上のような疑問・悩みのある人は、この記事がお役に立てるはずです。
それでは、早速始めていきましょう!
疑問詞とは、物事や場所、理由などがわからないことを表す言葉です。英語の疑問詞を指して、よく「5W1H」と言うことがありますが、その内訳は以下のようになっています。
when(いつ)
where(どこ)
who(誰が)
what(何が / 何を)
why(なぜ)
how(どのように)
ただし、実際は which(どちら)やwhom、whose(誰の~)もあり、合計で9種類存在します。そのため、5W1Hより8W1Hと呼ぶ方が良いようにも思いますが、あまり一般的ではないのが実情です。
what、who、whom、whose、which、where、when、how
9種類の疑問詞それぞれの意味や用法については、後ほど詳しく確認していきます!
個々の疑問詞の意味や使い方については一旦置いて、まずは9種類全ての疑問詞に共通する特徴を確認しておきましょう。
疑問詞は全て「文頭に置く」「Yes、No で答えられない」という2種類の特徴を持っています。
読んで字のごとく、疑問詞は疑問文で使いますが、その際必ず文頭に置くというルールがあります。
たとえば、以下の例文を見てください。
この文で色付けした a book がわからないとしましょう。その場合、わからない単語を疑問詞に置き換えるので、以下のような文が浮かびますね。
しかし、そのまま置き換えるだけではNGです。これでは「読むかどうか」を聞きたいのか、「何を読むか」を聞きたいのか判然としない文ができてしまいます。
こちらが正しい文。これなら文頭に what(何)があるので、質問の意図が相手にスムーズに伝わりますね。
このように、疑問詞を使うときは、必ず文頭に置くことを忘れないようにしましょう。
「~ですか」と聞く通常の疑問文が Yes か No を使って答えられるのに対し、疑問詞を使った疑問文は Yes、No では答えられません。必ず具体的な物事や場所、理由などを答えなければいけません。
たとえば、以下の例文を見てください。
この文に対しては、 “Yes, I do.(はい、住んでいます)” か、”No, I don’t.(いいえ、住んでいません)” と答えることができますね。
では、こちらの例文ではどうでしょう。
「どこ?」と聞かれているのに「はい / いいえ」で答えたら、コミュニケーションが成り立たないですよね。この場合は、”I live in Tokyo.(私は東京に住んでいます)” などと、疑問詞に対応した具体的な答えを返す必要があります。
疑問詞は文頭に置く
疑問詞には Yes、No で答えられない
さて、そんな疑問詞は、それぞれに表す意味や使われ方が異なります。
ここからは、疑問詞を「疑問代名詞」「疑問形容詞」「疑問副詞」の3種類に分けて、詳しく確認していきましょう。
疑問代名詞とは、名詞の代わりをする疑問詞のことです。大きく分けると、知りたい名詞が「物事なのか」「人なのか」「(選択肢のうち)どれなのか」によって、使われる疑問代名詞が異なります。
疑問代名詞として使われるのは、what、who、whom、whose、which の5種類です。1つずつ詳細を確認しておきましょう。
「何?」と、物事がわからないことを表す際に使われる疑問代名詞が what です。「何が~するのか」「何を~するのか」などと、聞きたい対象が主語・補語・目的語のいずれであっても what を使って表すことができます。
what はこの後紹介する「疑問形容詞」としての使われ方もあります。
そのため、what を見たら疑問代名詞なのか疑問形容詞なのかの2択で考えると良いでしょう。
主語・補語・目的語の概念については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「誰?」と、人がわからないことを表す際に使われる疑問代名詞が who です。主な使われ方は聞きたい情報が主語になっている場合、補語になっている場合の2通りです。
疑問詞 who は疑問代名詞の使われ方しかしません。
そのため、文頭に who を見かけたら、十中八九「誰?」と訳してしまってOKです。
whom は who の目的格バージョンの疑問代名詞です。「誰を~するのか」と、聞きたい情報が文の目的語になっているときに使います。
しかし、現代英語では who と whom をわざわざ使い分けることが少なく、目的語の場合も全て who で済ませてしまうのが一般的です。そのため、自分で文章を書いたり話したりする際は、わざわざ whom を使わず「誰= who」で統一してしまって問題ありません。
硬い文章では whom が未だに使われていたり、関係代名詞との繋がりもあったりするので、whom という疑問詞もあることはぜひ頭に入れておきましょう!
「誰の?」と、物の所有者がわからないことを表す際に使われる疑問代名詞が whose です。 his book(彼の本)、her house(彼女の家)、your pen(あなたのペン)など「〇〇(人)の…(物)」を指して使われます。
理論上は主語・補語・目的語のそれぞれで使えますが、whose 単体が目的語になることはほとんどありません。その場合は、後述する whose +名詞(疑問形容詞)の形になります。
「どれ(どちら)?」と、聞きたい対象が選択肢のうちのどれに当てはまるのかを聞く際に使われるのが which です。which は疑問代名詞の中で唯一、対象が物事でも人でも関係なく使うことができます。文の主語・補語・目的語のそれぞれを指して使われます。
which には、この後紹介する「疑問形容詞」の使われ方もあります。
what と同じく、疑問代名詞なのか疑問形容詞なのか、しっかり区別して使うようにしましょう。
疑問形容詞とは、他の名詞とセットで使うことで「どんな〇〇?」といった意味を表す疑問詞です。
対象が何なのか(誰なのか)全くわからないときは疑問代名詞を使いますが、「本なのはわかるんだけど、どんな本?」といったように、対象の種類がわかっているときは疑問形容詞を使うことが多いです。
疑問形容詞として使われるのは、what、whose、which の3種類。それぞれ単体で使われていたら疑問代名詞であり、直後に名詞がくっついていたら疑問形容詞になります。
what 単体⇒「何が / 何を」(疑問代名詞)
what +名詞⇒「どんな〇〇 / 何の〇〇」(疑問形容詞)
whose 単体⇒「誰の」(疑問代名詞)
whose +名詞⇒「誰の〇〇」(疑問形容詞)
which 単体⇒「どれ / どちら」(疑問代名詞)
which +名詞⇒「どの〇〇 / どちらの〇〇」(疑問形容詞)
疑問副詞とは、文の中で副詞の役割をする疑問詞のこと。
具体的には where、when、why、how の4種類があり、場所・時・理由(目的)・方法・状態・程度のいずれかを表します。
数が多くて大変そうですが、1つずつ着実にマスターしていきましょう!
疑問副詞 where は「どこ?」と場所を尋ねる際に使われます。
場所というと、たとえば「図書館(the library)」などと名詞で答えたくなりますが、厳密には「前置詞+名詞」が場所を表します。そのため、where の文に答える場合は「図書館へ(to the library)」などと、必ず前置詞を添えて答えることが大切です。
where に対する答えは「前置詞+名詞」で答えるべし!
疑問副詞 when は「いつ?」と時を表す際に使われます。
when は年月や日時など、時全般を表すことのできる便利な疑問副詞ですが、「何時」と具体的な時間を聞く際には使えません。具体的な時間の場合は what time が正解です。
“what time” は「どんな(何の)時間」ということなので、先述の疑問形容詞の一例です!
when ⇒「時」全般
what time ⇒具体的な「何時」
疑問副詞 why は「なぜ(何で)?」と、行動などの目的や理由を尋ねる際に使われます。
why は答え方が特に重要。「~だからです」と理由を答える際は “Because S+V~” と、「~ためです」と目的を答える際は “To do ~” と答えるのがセオリーです。
why(なぜ / 何で)に対しては
理由:Because S+V(~だからです)
目的:To do ~(~するためです)
のいずれかで答える。
疑問副詞 how は、「どのよう(どう)」という方法・状態と、「どのくらい〇〇」という程度を尋ねる際に使われます。
見分け方は簡単で、「how 単体」だったら方法・状態を、「how +形容詞(副詞)」だったら程度を表します。それぞれ例文で確認しておきましょう。
「方法と状態はどう見分けるの?」と思うかもしれませんが、どちらも「どのよう(どう)」という意味なので、積極的に見分ける必要はありません。
「どのくらい〇〇」と程度を表す how は英会話で頻出。上の例文にある how far 以外にも、以下のような表現がよく使われます。
how much:値段がいくらか、どれくらいたくさんか
how many +名詞の複数形:(名詞が)どれくらいたくさんあるか
how often:どれくらいの頻度か
how long;どれくらいの長さか
how old:何歳か、どれくらい古いか
how 単体⇒方法 or 状態(どのように / どう)
how +形容詞 / 副詞⇒程度(どのくらい〇〇)
今回は、たくさんあって使い分けの難しい疑問詞について、それぞれの違いや使い方を詳しく確認してきました。
疑問詞の種類は what、who、whom、whose、which、where、when、why、how の合計9種類。それぞれに疑問代名詞・疑問形容詞・疑問副詞に分かれています。
疑問詞は英語で表現する際には必須となる知識です。今回の内容を参考に、ぜひ早めにマスターしておきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!