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この記事では、知らないままにしている人の多い「原形不定詞」について、基本から詳しく確認していきます。
「原形不定詞ってどんなやつ?」
「普通の不定詞と何が違うの?」
「原形不定詞がどんな時に使われるのか知りたい!」
以上のような疑問・悩みがある人は、この記事がお役に立てるはずです。
それでは、早速確認していきましょう!
原形不定詞とは、toを伴わず「動詞の原形」だけで使われる不定詞のことです。
一般的には「to +動詞の原形」のことを不定詞と呼びますが、原形不定詞と分ける場合は「to不定詞」と呼ばれます。
不定詞(to不定詞)⇒to +動詞の原形
原形不定詞⇒動詞の原形
to不定詞には「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」の3用法があり、さまざまな場面で使われますね。
それに対して、原形不定詞が使われるシーンは「知覚動詞」と「使役動詞」、そして「help」の場合がほとんどです。非常に限られた場面でしか使われないため、これらの動詞とセットで覚えておくと効率的です。
それでは、それぞれの場面での原形不定詞の使われ方を確認していきましょう。
原形不定詞は知覚動詞とセットで使われます。
知覚動詞とは「見る」「聞く」などの五感に関係する動詞のことで、具体的には以下の8種類が挙げられます。
see(見る)、watch(観る)、hear(聞こえる)、smell(匂いを感じる)、feel(感じる)、know(知る / 見聞きする)、observe(目撃する)、notice(気づく)
この中でも、特に see と hear が代表的。ということで、これらの知覚動詞を使った原形不定詞の使い方を確認していきましょう。
原形不定詞はこのように、「知覚動詞+目的語+原形不定詞」の形で使われます。意味は「~が…するのを知覚する」といった感じ。知覚の内容は各動詞によって変わってきます。
知覚動詞+目的語+原形不定詞
⇒「~が…するのを知覚する」
ちなみに、知覚動詞では原形不定詞ではなく、以下のように~ingが使われることもあります。
原形不定詞の場合は「行為の最初から最後まで」を知覚したという意味になり、~ingの場合は「行為の一部始終」を知覚したという意味になります。
上記の例文で言えば、原形不定詞の場合、男性が道を歩き始めてから歩き終わるまで、赤ちゃんが泣き始めてから泣き終わるまでを表すのが原形不定詞です。反対に、ingの場合は男性が歩いている途中、赤ちゃんが泣いている途中を偶然見た(聞いた)ということになります。
知覚動詞+目的語+原形不定詞⇒「行為の最初から最後まで」を知覚
知覚動詞+目的語+~ing⇒「行為の一部始終」を知覚
原形不定詞は、使役動詞ともセットで使われます。
使役動詞とは、人や物に何かをさせることを表す動詞のこと。具体的には make、have、letの3種類が使役動詞です。
3つそれぞれが「~させる」という意味ですが、そのニュアンスは少し異なっています。
makeが最も強制力が高く、相手に何かを「無理やりさせる」イメージです。have は何かを「当然の権利としてやってもらう」イメージ、そして let は「自由にさせてやる」というイメージになります。
make ⇒無理やりさせる
have ⇒当然の権利としてやってもらう
let ⇒自由にさせてやる
それぞれ例文を交えて詳しく確認していきましょう。
make が使われているので、無理やりさせたイメージ。嫌がる息子さんの姿が目に浮かびます。
この文では、clean が原形不定詞です。
make +目的語+原形不定詞
⇒「~に無理やり…させる」
have が使われているので、当然の権利としてやってもらうイメージ。床屋さんや美容室では、お金さえ払えば髪を切ってもらえる権利がありますよね。
この文では、cut が原形不定詞です。
have +目的語+原形不定詞
⇒「~に当然の権利として…してもらう」
let が使われているので、自由にさせてやるイメージ。犬はリードを外せば、自発的に走り回りますよね。
この文では、run が原形不定詞です。
let +目的語+原形不定詞
⇒「~に自由に…させる」
原形不定詞は「help +目的語+原形不定詞」の形で使われることもあります。意味としては「~が…するのを手伝う(助ける)」となります。
help +目的語+原形不定詞
⇒「~が…するのを手伝う(助ける)」
ただし、help の場合は原形不定詞でもto不定詞でも、どちらでもOKです。知覚動詞と使役動詞の場合は、to不定詞は使われず原形不定詞だけだったので、違いに注意しましょう。
先ほどの例文をto不定詞で書き直すと、以下のようになります。
以上のように、原形不定詞は主に「知覚動詞」「使役動詞」「help」の3種類でよく使われます。ここで注意したいのが、これらが受動態になると、原形不定詞ではなくto不定詞になるということです。
たとえば、以下の例文を見てください。
これを受け身にすると、次のようになります。
このように、同じ意味ではありますが、能動態だと原形不定詞で do、受動態だとto不定詞で to do となります。
とはいえ、原形不定詞を使った文が受動態になることは非常に稀なので、慣れないうちはあまり気にしなくても大丈夫ですよ。
原形不定詞は、受動態のときはto不定詞になる
今回は、toを使わない不定詞である「原形不定詞」について詳しく確認してきました。
to不定詞に比べると使用機会は少ないですが、知っていると英語表現の幅が広がります。今回ご紹介したことを参考に、ぜひマスターしていきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!