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英語の比較級と最上級、なんだかややこしくて難しいですよね。
この記事では、それぞれの基本からわかりやすく確認していきます。
「比較級と最上級って何が違うの?」
「more と most の使いどころがわからない…」
「in とか of とか、使い分ける基準が知りたい!」
以上のような疑問・悩みがある人には、この記事がお役に立てるはずです。
それでは、早速確認していきましょう!
英語では、形容詞や副詞に er を付けて「より~」という比較の意味を表すことができます。er を付けることができるのは、音節が1つしか無い短い単語に限定され、長い単語の場合は後で紹介する別の方法(more)を用います。
たとえば、tall(背が高い)という形容詞なら taller(より背が高い)、fast(速い)という副詞なら faster(より速い)といった具合です。
tall ⇒ taller
fast ⇒ faster
er を付ける際、単語の相性によっては形を若干変える必要があります。注意すべきなのは「語末がe」「語末が子音字+y」「語末が短母音+子音字で終わる」の3点です。
large など、語末に既にeがある場合、そのまま er を付けると *largeer(ラージーアー) となって読みづらくなってしまいます。そのため、eを省いてrだけを付けるというルールがあります。
large ⇒ larger
large のeを取ってから er を付けると考えてもOKです。
要は “ee” にならないようにするってこと!
happy など、語末が「子音字+y」で終わっている単語の場合、そのまま er を付けると *happyer(ハッピーアー)” となって読みづらくなってしまうので、yをiに変えてから er を付けます。
happy ⇒ happier
子音字っていうのは母音字(a、i、u、e、o)以外って意味です!
hot など、語末が「短母音+子音字」で終わっている単語の場合、そのまま er を付けると *hoter(ホーター) と読み方が変わってしまうので、最後の子音字を重ねてから er を付けます。
hot ⇒ hotter
要するに小さい「ッ」を入れるときは文字を重ねれば良いということ!
パソコンのローマ字打ちと同じ要領ですね。
音節が1つしか無い短い単語であれば er が付けられます。しかし、interesting のように音節が2つ以上あって長い単語の場合は、er を付けると長くて読みづらくなってしまいます。
× interesting ⇒ *interestinger
「インタレスティンガー!」
なんだかヒーローの必殺技みたいですよね笑
そのため、音節が2つ以上あって長い単語の場合は、語末に er を付けず、単語の直前に more を付けることになっています。その結果、interesting の比較級は more interesting が正解です。
〇 interesting ⇒ more interesting
短い(1音節)の単語の比較級⇒er
長い(2音節以上)の単語の比較級⇒more
比較級とは、読んで字のごとく比較するために使うものです。2つのものを比べる際は、目印として than を間に置きます。
A is ~er(more ~)than B.
「AはBより~だ」
than が天秤の支柱になっているようなイメージ!
比較級と than は切っても切れない関係にあります。
それでは、ここまでに挙げてきた単語を使って、いくつか例文を確認していきましょう。
この文では this park と that park が比べられているので、目印として間に than が置かれています。ちなみに、英語では同じ名詞を2度繰り返すことを嫌うので、that park ではなく that one となっています。
he と she を比べているので、間に目印として than が置かれています。このように、主語と比べる場合は後ろも主格で表現します。ただし、実際は “than her” と目的格にしても全く問題はないので、それほど気にしなくて大丈夫です。
“He looks happier than she(looks happy).” の後半部分が省略されたイメージです!
もちろん、more を使った比較級の場合も than が使われます。ただし、more と er を同時に使うことはできないので注意してください。
英語では、3つ以上の人や物を比べる際、形容詞や副詞に est を付けて「最も~だ」という最上位(あるいは最下位)の意味を表すことができます。
est を付けられるのは、比較級の er と同様、1音節の短い単語限定です。2音節以上の長い単語の場合は、後で紹介する別の方法(most)を使います。
先ほどと同じく tall と fast を例にとって説明すると、最上級はそれぞれ tallest、fastest という形になります。
tall ⇒ tallest
fast ⇒ fasterst
比較級は er、最上級は est とセットで覚えておきましょう!
最上級には the が付くのがお約束です。the tallest、the fastest と、十中八九 the を付けた状態で使われます。
これは何故かと言うと、「最も~なものが1つに決まるから」。比較級の場合は、そもそも2つしか無いので the を付けるまでもありませんが、3つ以上の複数を比べる最上級の場合は、1つに決まったものを the で強調することが一般的です。
複数人の中から、勝者にスポットライトを当てるようなイメージです!
the が無くても良い場合もありますが、反対に the を付けて間違いになることもありません。そのため、最上級の文を作るときは、必ず the を付けるようにしておくと間違いありません。
十中八九 the が付くので、「the + ~est」と覚えてしまうのもアリです!
最上級には the が付くのがお約束。
冠詞 the については、こちらの記事で詳しく解説しています。
最上級の est を付けるときも、比較級の er と同様のルールが適用されます。
詳細は比較級の説明と重複するので、ここでは簡単にまとめておきます。
語尾がe ⇒ eを省いて st だけを付ける
例)large ⇒ largest
語末が子音字+y ⇒ yをiに変えてから est を付ける
例)happy ⇒ happiest
語末が短母音+子音字⇒子音字を重ねてから est を付ける
例)hot ⇒ hottest
比較級の er と同様、最上級の est も1音節の短い単語にしか使えません。そのため、interesting など2音節以上の長い単語の場合は、most を使います。
先述の通り、最上級には十中八九 the が付くので、the most と覚えてしまってもOKです。
interesting ⇒(the)most interesting
短い(1音節)の単語の比較級⇒(the)~est
長い(2音節以上)の単語の比較級⇒(the)most ~
最上級では3つ以上を比較するので、個々を than で比べるのではなく、「~の中」という表現が使われます。「~の中」を表すのは in ~ か of ~ の2種類。ある範囲の中で比べる場合は in を、複数が集まったグループで比べる場合は of を使いましょう。
たとえば、「公園の中で最も大きい犬」という意味であれば、公園という範囲の中で比べているので in が適切です。反対に、「5匹の犬の中で最も大きい犬」という意味であれば、複数のグループで比べているため of が適切。それぞれの例文は以下の通りです。
範囲の中で比べる場合⇒ in +範囲
複数のグループの中で比べる場合⇒of +グループ
最後に、est を使った場合と most を使った場合の違いを、例文で確認しておきましょう。
今回は、比較級と最上級について基本から詳しく確認しました。
比較級は er と more、最上級は est と most、それぞれ単語の長さによって使い分けることが大切です。今回の内容を参考に、ぜひそれぞれの使い方をマスターしていきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!