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接続詞とひとくちに言っても、そこには「等位接続詞」と「従属接続詞」という種類があるって知ってました?
この記事では、わかっているようで意外とわかっていない「接続詞」について詳しく確認していきます。
「接続詞って何のためにあるの?」
「等位接続詞と従属接続詞って何が違うの?」
「代表的な接続詞の意味と使い方が知りたい!」
以上のような疑問・悩みがある人は、この記事がお役に立てるはずです。
それでは、早速始めていきましょう!
接続詞とは、2つ以上のものを繋ぐ語です。日本語だと「そして」や「しかし」などが代表的な接続詞として挙げられます。
2つ以上の「もの」というのは、具体的に言うと文や単語のこと。接続詞と聞くと文と文をつなぐイメージが強いと思いますが、名詞や動詞といった単語を繋ぐことも多いんです。
2つ以上の文や単語を繋ぐ語
接続詞だからといって、何でも繋げるわけではなく、同じ立場のもの同士しか繋ぐことができません。
同じ立場というのは、品詞や文ということ。たとえば、動詞と動詞は繋ぐことができても、動詞と名詞はNGです。また、文と文を繋ぐことはできても、文と単語を繋ぐことはできません。
たとえば、以下の例文を見てください。
この文は誤った文です。なぜかというと、and が繋ぐ「同じ立場のもの」が存在しないから。
素直に考えると and の直後にある happy(形容詞)が何かと繋がっていると思われますが、I(名詞)play(動詞)soccer(名詞)と、1つも形容詞が無いので繋ぎようがありません。
では、こちらの例文だったらどうでしょう。
これなら正しい文になります。and の直後に feel があり、前にも play があるので、動詞と動詞を繋いでいることがわかりますね。
接続詞が繋げるのは、文と文、名詞と名詞など、同じ立場のもの同士
接続詞が動詞を繋ぐ場合、過去形と過去形、現在系と現在形など、動詞の時制も揃える必要があります。過去形と未来形など、時制が違う動詞同士を繋ぐことはできないので、注意が必要です。
たとえば、以下の例文を見てください。
この文は誤文です。and の後ろに will study という未来形の動詞があるにも関わらず、前には played という過去形しかありません。過去形と未来形を and で繋ぐことはできないので、これでは文が成り立ちません。
では、次の例文はどうでしょうか。
この文は正しい文です。and の前後に played と studied という同じ時制(過去形)の動詞があり、両者が繋がっていることがわかります。
このように、接続詞で繋ぐ際に動詞の時制を揃えることを「時制の一致」と呼びます。
接続詞は、同じ時制の動詞同士しか繋がない(時制の一致)。
英語の接続詞には「等位接続詞」と「従属接続詞(従位接続詞)」という2種類があります。
等位接続詞と従属接続詞の違いは、繋いだもの同士が対等な関係になるか主従関係になるかという点にあります。それぞれ詳しく確認していきましょう。
等位接続詞とは、同じ立場のもの同士を等位に繋ぐ、つまり等しい役割で繋ぐ接続詞です。
たとえば、以下の例文を見てください。
この文において、1つ目の and は my brother と my sister を繋いでいます。これらは名詞という点でも同じですが、文の主語(S)になっているという立場も同等です。
また、2つ目の and は oranges と apples を繋いでいます。これらは複数形の名詞という点でも同じですが、文の目的語(O)になっているという立場も同等ですよね。
このように、等位接続詞が繋ぐものは、主語と主語、目的語と目的語など、文の中での役割も等しくなるんです。
主語(S)や目的語(O)などの分け方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
また、以下の例文のように、等位接続詞が文と文を繋ぐこともあります。この場合も、2つの文は等しい関係であり、そこに上下の差はありません。
等位接続詞⇒同じ立場のものを等しい役割で繋ぐ。
接続詞のうち、等位接続詞に分類されるのは主に以下の5種類です。
and、but、or、so、for
それぞれ詳しく確認していきましょう。
ここまでの例文で挙げている通り、and は最も代表的な等位接続詞です。
文と文、単語と単語を等しい役割で繋ぎ「AそしてB」という意味になります。
単語と単語を繋ぐときは「AとB」と訳せることもありますが、誤訳に繋がりやすいため、慣れないうちは全て「AそしてB」と訳すのをおすすめします。
but は2つ以上のものを逆説で繋ぐ等位接続詞。「AしかしB」という意味になります。
日本語でもそうですが、「しかし」の後は話者の言いたいことが来ることが多いです。そのため、but を見たら特に後ろの部分に注目するようにしましょう。
or は2つ以上のものを繋ぎ、「AまたはB」という選択を表します。
また、否定文の中で「AでもBでもない」という意味を表す場合は nor という形も使われます。not と or が合体したようなイメージです。
so は2つの文を繋ぎ、「AだからB」という因果関係を表します。日本語で言うところの「順接」です。
ここまで挙げてきた and、but、or は単語でも文でも繋ぐことができましたが、so が繋げるのは文だけなので要注意。
so を使う際は、直前にカンマ(,)を付けるのが一般的です。
前置詞として有名な for も、等位接続詞として使われることがあります。その場合「Aだ、なぜならBだから」という、so とは逆の因果関係を表します。
for を使う場合も、直前にはカンマ(,)を付けるのが一般的です。
従属接続詞は、文と文を、主節と従属節という形で立場に差をつけて繋ぐ接続詞です。
前述の等位接続詞の多くが単語と単語を繋げたのに対し、従属接続詞が繋ぐのは必ず文と文です。
また、縦続接続詞が付く文は従属節となり、付いていない主節よりも立場が低くなります。形としては「主節+従属接続詞+従属節」あるいは「従属接続+従属節, +主節」になります。従属節の直前には必ず従属接続詞が付くと覚えておきましょう。
従属接続詞⇒文と文を、立場に差をつけて繋ぐ
① 主節+従属接続詞+従属節
② 従属接続詞+従属節, +主節
たとえば、以下の例文を見てください。
この文では従属接続詞として when が使われています。
この文の主な内容(主節)は「動物園に行った」ということ。つまり、when が付いている「子どものとき」というのは、それより一段落ちる脇役(従属節)になります。
また、同じ意味の文をこのように書き換えることもできます。
前後の順番が変わってわかりにくそうですが、従属接続詞ごと前に出ているので問題ありません。この場合、わかりやすいように従属節と主節の間にカンマ(,)を付けるのがルールです。
従属接続詞のうち、特に有名なのは以下の3種類です。
when、if、that
それぞれ詳しく確認しておきましょう。
ここまでの例文でも使っている通り、when は最も代表的な従属接続詞です。
未来の場合は後述する if だと思っている人も多いですが、when は過去・現在・未来どの時間帯でも表すことができます。可能性が高い未来なら when、可能性が低い未来なら if という使い分けで覚えておきましょう。
if は「もし~なら…」という意味で、可能性の低い未来を表す際に使われる従属接続詞です。前述のように、when に比べて可能性が低いことを表します。
また、「~かどうか…」という二者択一の意味を表すこともあります。この場合は know(知る)かwonder(不思議に思う)いずれかの目的語になることが大半です。
that は「~ということ」を表す従属接続詞です。文を動詞の目的語や補語にしたいときに使われます。think that ~の形で使われるのが最も一般的です。
しかし、that 自体には特に意味が無いため、しばしば省略されます。動詞の後に文が続いていたら、that が省略されていると考えましょう。
今回は、等位接続詞と従属接続詞について詳しく確認してきました。
等位接続詞は同じ立場の単語や文を等しい役割で繋ぎ、従属接続詞は文と文を主従に分けて繋ぎます。それぞれ英語の文章や会話では頻出の存在なので、この機会に意味と使い方をマスターしておきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!